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2023年に際して

 コロナ禍で加速したDXの波は放送・映像業界にも津波のように襲っています。
 放送業界ではIPシフトで破壊的イノベーションが急速に進行しているようです。
 IPシステムに関する標準化SMPTE ST2110規格により、従来のSDIシステムの置き換えは既に実用のレベルに達しています。
 実際NHKの人に聞いた情報では新人教育でSDIより先にIPを教えているそうです。
 

 IPの優位性については下記になります。
 ・伝送速度 SDI  4K/60p(12Gbps)でほぼ限界     IP  最大400Gbps
 ・コスト  SDI  業界独自の規格なので高価    IP  汎用性の高い機器で安価
 ・多重化  SDI  ケーブル1本につき1つの信号   IP  ケーブル1本で複数の信号 
 ・双方向性 SDI  片方向通信で入力と出力が固定   IP  双方向通信が可能です

 このIP化は伝送路の部分だけでなく、コロナ禍で拍車がかかったリモプロ(リモートプロダクション)とクラウド活用などで番組制作の現場まで及んでいます。
 IPシフトの破壊的イノベーションによりディスラプション(破裂・崩壊)も起こっています。
 InterBEE 2022ではSDIの機材類の展示は影を潜め、大手放送用機器メーカーなどではスイッチャー機能をクラウド化して自社の製品のディスラプター(破壊者)となっています。
 それほど強烈に専用機器のハードウェアから脱却してソフトウェア化することがIP化の必然のようです。
 このIPシフトの波は今後は放送業界に留まらず映像コンテンツ制作全般に及んで来ると確信します。


 そこで、弊社として2023年を『市民配信元年』と勝手に命名致します。
 「市民配信」とはDX推進の施策「市民開発」になぞらえた造語です。
 「市民開発」とは、ITの専門知識がない業務部門の社員による、ノーコード・ローコードツールを用いたアプリケーション開発のことです。
 「市民配信」では映像技術知識のない一般社員により社内ビジュアルコミュニケーションコンテンツを制作します。
 「市民開発」で業務プログラム作成をノーコード・ローコードツールを用いるように「市民配信」ではPCのソフトでライブ映像とテロップやプレゼンテーション資料などを全自動化して煩わしいビデオスイッチャーなどの映像機材の学習コストがゼロでライブ映像コンテンツが制作できます。

 本年は、NDIとIPソケット通信を活用した機能分散連携型ライブコンテンツ制作ツール『イコモコ』e-ComoCo【enable-Contents module Collaboration】を「市民配信」ソリューションとして早急に順次ユースケースを発表して参ります。

 御質問、御意見、御要望などinfo@enable-inc.co.jpまでお寄せいただければ幸いです。

 

 イネーブル株式会社 代表 安河内博幸

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